「インドはお金でなんとでもなる。」
これは私がインド旅行をしていたときに、実際にゲストハウスのオーナーから言われたことです。
そして、なんとでもなったという話。
インド旅行注意点「電車の予約がとにかく難しい」
インドを旅行するときは、主な移動手段として電車(鉄道)を使うことが多いです。
私が初めてインドを一人旅したとき、この電車のチケットの買い方や考え方が日本とはまったく違い、理解するまで結構困りました。
インドではスリーパーやA1、A2といったように複雑に列車の等級が分かれていて、それぞれ値段とサービスが違います。
日本でも普通列車やグリーン席といったように座席に違いはありますが、これがバックパッカーや旅行者にとっては非常に重要な差。
下の方の等級になると座席が与えられる保障がないので、寝台列車で10時間20時間の電車移動が当たり前のインドでは状況によって最悪な旅に。
泥棒やトイレ事情の兼ね合い、ベッドの有無といったこともあり、怖いもの知らずではない限り、ある程度中級クラス以上のチケットを購入することをおすすめします。
ただ、このある程度のクラスになると予約をしないとまず電車に乗れません。
インドの電車は基本的に予約システム
当時感じたことや、注意点として頭の片隅に置いておくといいかもということを思い出しながら数点書きますが、
私は初心者バックパッカーでインドを旅し始めたとき、
「明日バラナシに行くからチケット買いに駅に行こう」とのん気な考えでいました。
そして駅に行き、よく分からないままに乗りたい列車の等級や行き先を専用の紙に書いて窓口の受付に持って行くと、
「No.」
ん?ないの?じゃあ違う等級の列車は?
「No.」
え、それもないの?
えーじゃあ明後日は?
「No.」
ええっ!
ということを何度か繰り返しました。
どうやらインド人は乗らないかもしれないけれど基本的に電車を予約するらしい。
そして、乗らなかったら払い戻しをするんだぜ。という情報を旅先のバックパッカーから聞きました。
デリーやコルカタなど主要都市に行く場合は、だいたい1週間先ぐらいまで当たり前のように電車の予約が埋まっています。
だから、「明日までにコルカタに行って飛行機に乗らないと日本に帰られない!」といったような予定だとインドでは注意が必要です。
次の注意点としてはtatkalというシステム。
電車予約の「tatkalとは?」知っておくべきインド文化
これはゲストハウスのオーナーに、
「電車のチケットが欲しいんだけど、予約がいっぱいで乗られない」と相談したときのこと。
オーナー「tatkalを利用するといいよ。」
「タトゥカル?タッカル?」
これはインドならではの文化で、駅が営業開始される時間より少し朝早い時間に販売される列車のチケット。
簡単にシステムの説明すると、「お金を多く払えば、チケットあるよ」というもの。
日本では先に予約した人が優先的にチケットを取得できるのでイメージしにくいのですが、お金を余分に払う人用の枠があるみたいです。
- 注意点
- AC1等、等級によって買えないチケットもある。またtatcalはインドでは普通に認められているチケットの購入方法。
よって普通に電車予約ができなくて困った場合、tatcal枠が余っているかもしれないので望みは捨てずに駅に行ってみてもいいと思います。
次に電車のチケットの購入方法や、tatcalとかよく分からない。でも利用したい!というとき。
ゲストハウスのオーナーが「代わりに買いに行ってあげるよ」と声をかけてきたときは一応注意。
マージン料金は気をつけて
インド人の文化で、とりあえずお金を多くもらえるならもらっておこう!という考えの人が多くいます。
やり方によっては「騙された!」と思うこともありますが、文化の違いが大きいので、ぜんぶが悪いことでもないなと思うことも。
ただ日本人の感覚では理解できないこともあるし、できるだけ旅は楽しくありたいもの。
ガイドブックに載っているようなホテル、ゲストハウスのオーナーの場合は割とお金のことで揉めないような配慮はしてくれているのかなーとは思いますが、なんせインド。
親切に「チケット買いに行くけど、お金は○○ルピーねっ」と言われたときは、本当にそのお金を出してチケットを手に入れたいのか自分の心に聞いてみるといいと思います。
そして、もしオーナーがチケット買えなかったときはマージン料金はどうなるのか注意して聞いておいた方がいいかも。念には念を!
本当に電車予約しないとマズいとき(インドは分からないことだらけ!)
電車の予約ぜんぜん取れなくて、でもこの日までにバラナシから出ないと出国に影響が!
と焦っていたときのことなのですが、そのとき昔からある有名なゲストハウスに宿泊していて、そこのオーナーに相談しました。
「チケット、どうにかならないですか!?」
すると、オーナーは(にこにこ)としながらマニー、マニーと手でお金の丸の形を作り、
「インドはお金でなんとでもなる。」
こう言い、そしてどこかに電話をして、大丈夫だよ。と微笑みました。
次の日の朝、私はオーナーから”乗りたかった列車のチケット”を手渡されました。
インド旅行注意点まとめ
インド旅行をする上で電車の注意点をまとめると、
- 電車は基本的に予約なので、数週間前には駅で予約しておく
- 予定をガチガチにすると電車に乗れない場合があるので注意
- 通常の電車料金に上乗せして乗れるtatkalという枠がある。これは通常の営業時間よりも朝早くに販売
- ゲストハウスのオーナーのマージン料金には注意。冷静に考える
- インドはお金でなんとでもなる(私が体験した)
ほかにも「電車はとりあえず乗れるけど、席はないかも。社内で待機して、乗客が降りて席が空いたらどうぞ。」という枠があったりと本当に複雑。
インドは実際に旅をしてみないと分からないこと、自分の目で確かめないと分からないことが多いです。
もしかすると、私が感じたことや書いたことにまったく当てはまらない状況もあるかもしれません。
でも、それがインド旅行の醍醐味で楽しいところじゃないかと私は思います。