見慣れた風景が、違って見えるときが好き

夜の7時ごろ。近くのコンビニまで子供を連れて歩いていたところ、子供が「わーっ!! 楽しい〜!」と言った。

日が暮れた時間帯に、車を使わず歩いて外出することが今までなかったためか、息子には毎日の見慣れた景色が、別の風景に映ったのかもしれない。

そんな、「同じ場所なのに、いつもと違って感じる」ような記憶は私にもある。

私が5~6歳の頃の大晦日の晩。
当時 “夜の9時を過ぎると寝る時間” だった私は、とんねるずの『仮面ノリダー』といったようなテレビ番組が見られないことに悔しい思いをしていて、大晦日で夜更かしが許されるその晩は非日常だった。

そんな中で、リビングが布団で敷き詰められて、父、母、姉と私は雑魚寝スタイルになった。布団だらけで家族が一室にキュっと集まっていたその空間は、いつものリビングとまったく違って見えた。とてもワクワクした覚えがある。

(来年の大晦日もこうだったらいいな〜)なんて考えながら。

程なくして年の離れた姉が思春期に入り、二度と同じ形で寝ることはなかったけれど、あのリビングの景色は私の記憶にしっかりと残っている。

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