インド、ラージャスターン州で二番目に大きい都市ジョードプル。
街の外壁一帯が青いために通称ブルーシティーと呼ばれているところ。
ここで「地球の歩き方」に載っていたアニールサンライズゲストハウスに私は宿泊したことがあるのですが、本当にこのゲストハウスを選んでよかったなというお話を残しておきます。
ジョードプルのアニールサンライズゲストハウス
インドの宿舎は基本的に、リキシャマンと提携していて、旅行者を連れて来たらお金(マージン)をどうのこうのみたいなのがあるだけれど、アニールサンライズゲストハウスはそれがないのでガイドブックや情報を頼りに私は辿り着きました。
といっても、たまたま近くのゲストハウスで泊まっていて、宿替えする際にそこを選んだだけなのですが。
とにかくオーナーのアニールが良かった。
あまりガツガツを食いつく感じの性格ではないのだけど、シュールで陽気というのか。
私がガイドブックを手にしながら拙い(つたない)英語で、いろいろアニールに訪ねていたところ、自分のゲストハウスが載っていることを確認した彼は、その箇所に星を5つ落書きして五つ星ホテルにして、「にまっ!」と微笑んでいた。そんなことを思い出した。
お金のこと
インド人というか、インドという文化の中で日本人の私がこのアニールを信じた理由は電車のチケットの購入をお願いしたことがきっかけだった。
ゲストハウスは少しチップを払うと電車やツアーの手配をしてくれるところが多く、アニールにもそれを頼んだ。
アニール「明日の14時にはチケットを手配しに行くから、チケット代○○ルピーと、チップ代○○ルピーをください。」このように言った。
もちろんお金を先払いする場合は最新の注意はしているが、宿主が消えることはないのでそこは払った。
次の日、指定された時間にアニールに会うと「すまない、そのチケットは手に入らなかった。」と言いながら、きっちり全額お金を返してくれた。
私はとてもびっくりした。
欲しいチケットがなかった場合でも、「あなたのために動いたのだからチップ代はもらう。」というのがインドなはず。
お金のことで日本では普通の考えがインドで成り立つ人に出会えたことに私はとてつもなく信頼感を覚えたのだ。
体調を崩したときの対応
ジョードプルに立ち寄った理由は、砂漠のツアーに参加するためだった。
ラクダに載ったり砂漠のコテージで一晩明かしたり、ジープでウネウネする砂山のドライブを楽しむといったものだ。
しかしここで私は体調を壊した。風邪っぽい気怠さ・悪寒・下痢。
ツアーが終了する辺りから完全ダウンし、アニールの宿に死にものぐるいで帰って来たのだが、帰ってくるやいなや、体調を治すにはインドではどういう食べ物がいいか丁寧に教えてくれたり、ここのシェフ「サニー」が消化に優しいおかゆ的なものを作ってくれたりとずっと気にかけてくれた。
文化の違い越えて
正直ほかにも体調を壊したことで、たくさん助けてもらっていたと思う。
それでもチップを請求されることもなく、ただ丁寧に、そして親切に対応してくれたことで私はこのゲストハウスに信用を覚え、そしてこのジョードプルという町がとても好きになった。
日本では当たり前のことかもしれない。でもインドではその当たり前が通用しない、文化が違うから。
ただその文化を通り越して信じる接し方をしてくれたこの宿は、私の中で素敵な思い出の場所として強く残っている。
コメント
アニールサンライズゲストハウスがリニューアルしました。2017年の8月からです。フォービュールームがあります。.MR ANILgが日本人ツーリストを待っています。スタッフもとてもフレンドリーで親切です。